このたび、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は150億ドル超の資金を調達しました。今回組成したファンドの内訳は、アメリカン・ダイナミズム(11億7,600万ドル)、アプリ(17億ドル)、バイオ・ヘルス(7億ドル)、インフラ(17億ドル)、グロース(67億5,000万ドル)、その他のベンチャー戦略(30億ドル)です。この調達額は、2025年に米国でベンチャーキャピタル(VC)が集めた資金総額の18%超に相当します。これほどの資金を調達した理由とその投資計画を説明します。
a16zは、社会が人々にできる最善のことは、一人ひとりに挑戦の機会をもたらすことだと考えています。境遇、出自、民族、宗教、性別などにかかわらず、すばらしい人生を送るチャンスを用意すること。挑戦する機会、社会に貢献する機会、自分自身だけでなく社会のために何かを成し遂げ、より良い世界を実現する機会をもたらすこと。それが、私たちにできる最善の取り組みです。
「すべての人に機会をもたらすこと」とは、どういう意味でしょうか。「平等で公平な機会」を掲げながら、結果として誰にも機会が与えられなかった共産主義社会のようなものではありません。誰もが、自分自身と他者のために機会を生み出す機会がある、ということです。だからこそ、完全に公平ではなくても、人々に機会をもたらすことは社会と人類にとって意義のある成果をもたらします。機会は、さらに新たな機会を生み出します。機会を生かしてすばらしいことを成し遂げる人が増えるほど、世界は私たち皆にとってより良い場所になります。
すばらしい人生を送る機会をどこよりも着実にもたらしてきた国は、米国です。その機会をどこよりも着実に創出してきたのが、米国のシステムです。建国から250年にわたり、米国が世界で台頭する中、史上かつてないほど多くの人々が機会を手にし、その結果、人々の暮らしは大きく向上しました。
だからこそ、テクノロジーが計り知れない可能性をもたらしている今、米国が勝利することは人類にとって極めて重要です。誰もが機会をつかみ、生かせる環境を整える点で、米国に匹敵する国は他にありません。米国が技術で勝利できなければ、経済、軍事、地政学、文化の各分野で後れを取ることになります。そして、世界全体もその影響を受けるでしょう。
「責任とは本当に重いものだ」 – チーチ
米国のVC業界をリードする立場にある私たちも、米国の新技術の行方を左右する責任の一端を担っています。私たちの使命は、米国が今後100年にわたる技術競争で米国が勝利できるように支援することです。そのためにはまず、未来の鍵となるアーキテクチャとなるAIと暗号資産の分野で主導権を握る必要があります。さらにこれらの技術を、人々の豊かな暮らしを支える重要な分野、すなわち生物学、医療、防衛、公共の安全、教育、エンターテインメントに応用します。そして最終的には、米国政府がこれらの技術を導入し、国益を守り、さらに前進させていくことを目指します。
私たちが国の政策を正しい方向に導くことができなければ、米国はテクノロジー分野における世界のリーダーとしての地位を失いかねません。AIと暗号資産の両分野では、すでにその兆が見え始めています。米国がテクノロジー分野で世界をリードする地位が失えば、他の分野も衰退していくでしょう。
私たちが今後投資するテクノロジー分野は、急速な変化と革新のさなかにあり、中国との熾烈な競争が繰り広げられています。
a16zはこれからも自らの役割を果たしていきます。この16年間、私たちを信頼し、資金を託してくださったリミテッド・パートナーの皆様に、改めて感謝申し上げます。私たちは今後も将来有望な優れた起業家に投資し、時代を代表する企業の創出を支援していきます。さらに、その成果が米国と米国民、そして世界中の友好国や同盟国に届くよう、引き続き尽力していきます。